東北地方の初音物件(2)


11.「ビジネス旅館初音」 所在地:岩手県一関市

 一関市街の、主にビジネス客をターゲットにした旅館。昔からの商人の街なのか、この旅館
のすぐ近くには、複数のビジネス向け旅館が集まっている。
 この辺りの街はなぜか暗く、車のライトで照らして撮影しても、ご覧のとおりである。何しろ屋
号を照明する造りがないので、日没後は初音の名前を黙認するのは難しいのだ。遠方から来
るお客がすぐにわかるように、もうちょっと明るい看板にしてもらえるといいんだけどなぁ。
 地元一関の「旅館ホテル組合」ホームページを見ると、この旅館の名称は「ペンション風ビジ
ネス旅館 初音」になっている…おいおい、ペンションってこういうたたずまいとかとは全然違う
ような気がするぞ(行ったことないけどな)。




12.「寒河江市みずき」 所在地:山形県寒河江市

 新VOCALOID「MIZKI」発売に伴い、新たに対象となったミズキ物件から。
 近年開発されたばかりの、新しい住宅街。みずき1丁目から3丁目まであり、一帯は「寒河江
みずき団地」という通称が付いている。

 

 みずき団地内にある、ランドマーク2件。道路を挟んで向かい合うように存在している。
 左が「みずき歯科クリニック」、右が「みずきマッサージ」。



 みずき歯科クリニック
  とても立派な歯医者さん。都会にはないゆったりした造り。



 みずきマッサージ
  こちらもできたばかりで美しい建物。この団地は開発から10年に満たないようだ。




13.「メゾンド初音」 所在地:山形県鶴岡市

 鶴岡市外にあるアパート。日中に訪問したかったが、スケジュールがどうしても工面できずに
結局深夜。事前調査で明かりがないことは判明していたのだが、案の定真っ暗で撮影困難。
やむを得ず対面の駐車場に車を突っ込み、ライトで照明するという荒業を駆使。地方都市物
件はこれだから大変だ。




14.「初音橋」 所在地:岩手県遠野市

 東北を代表する「初音の名前を持つ橋」として、この業界においてはまずまず知られた存在。
 バイパスの国道より遠野市内中心部寄りを通る釜石街道を進み、市街地を抜けて東へ少し
走ったところにある。早瀬川を渡る対面通行歩道つきの比較的大きな橋で、周囲は緑多い環
境ながら、朝夕は通勤の車などで結構活気がある。
 橋のある場所は鶯崎という地名。土地が先か橋が名づけられたのが先かはわからないが
(たぶん前者が正しい)、どうやらその辺に何かつながりがあることは確からしい。








15.「初音橋」 所在地:山形県東村山郡中山町

 こちらは山形県にある初音橋。上記岩手県遠野市の初音橋とは正反対で、こちらは地元の
人すらあまり知らないであろうスーパー隠れ物件である。
 JR左沢線羽前長崎駅近くに存在する。周辺は住宅街で、人気は多い。かつて県道長崎左沢
線という路線途中にあったようだが、現在この名称の道路は現存しておらず、県道指定からも
外れて町道の扱いとなっているらしい。



 目的地がここ。最近までコンクリートの欄干を持つ古い橋だったようなのだが、真新しい現代
の橋に模様替えされている。
 ただし、これは「西新堀橋」という別の橋。肝心の初音橋は、その横にそっとある、古く小さな
橋のほうである。



 初音橋。車も人もほとんど通ることのない、隠れた橋。橋名板には昭和40年竣工とあるが、
それほど使われない橋だからだろうか、特にリニューアルを行う様子もなく、経年以上に古く見
える。

 

 用水路を跨ぐ目的で架けられた小さな橋は、全長3メートル足らずである。東北で見つけたも
う一つの初音橋は、地図にすら載っていないとても地味な物件であった。




16.「初音寿司」 所在地:山形県最上郡最上町

 赤湯温泉にある料理店。名前は寿司店なのだが、普通の食堂的な性格が強いようで、一押
しはあんかけがのった「初音ラーメン」だそうだ。




17.「カットサロンりん」 所在地:秋田県羽後本荘市

 JR羽越本線西目駅から5分ほど歩いた場所にある床屋さん。一見美容院かと思うかわいらし
いお店だが、サインポールからわかるように理髪店で、主なお客は男性のようである。




18.「MiKu」 所在地:秋田県秋田市 業種:婦人服店

 秋田駅近くの中心街にある婦人服店。以前は違う服屋さんだったようだが、最近この名前の
お店に変わった模様。ショーウインドウは小さく、あまり店内の様子は覗えない。一見客には入
りにくい店構えのような気がするが、反対に言えば常連客を対象にしたお店なのかもしれな
い。




19.「はつね」 所在地:岩手県花巻市 業種:喫茶店

 看板に1731年創業とあり、これがミス表記でなければ相当な歴史を持つ名店ということにな
るはずなのだが、喫茶店なのにネットで評判やら画像やらが全くヒットしない、謎に溢れたお店
である。どういう業態で長年やってきたのかは不明だが、少なくとも現代のスタイルにおいて
は、若い世代が積極的に訪れる商売ではないということのようで、それがこの情報社会から隔
絶されている理由のような気がする。早い話、地元の中高年だけが利用するような喫茶店なの
だと思う。
 完全に戸建て住宅にしか見えない店舗。手作り小物も扱っているようだが、これまた若い人
がバッグにつけたりするようなものとは違うんだろうな、やっぱり。

 


20.「美容室MAYU」 所在地:宮城県登米市

 登米市迫町の商店街にある、こじんまりした美容室。特別高級という感じでもないし、かとい
って年配者が訪れる渋いお店でもない。美容室のトレンドはよくわからないのだが、どういう人
が利用するのだろう。




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