![]() 東京都杉並区にあるラーメン店「はつね」。 ここは初音物件というだけではなく、ただものではないお店なのである。 ラーメン店だが、名物はタンメン。その味は、東京のラーメン有名店を抑えて、常に人気上位 を維持しているほど。 あらゆる要素で特徴づけが可能なラーメンに比べ、シンプルな素材と味付けに限定されるタ ンメンは、個性を出すのは並大抵のことではないのである。それでもここ「はつね」のタンメン は、ラーメン好きを唸らせるほどの高評価。「東京一」「日本一」を超えて、「宇宙一のタンメン」 とまで称されているほどだ。 前々から気になっていたこのお店、ついに調査するチャンスに恵まれた。今回は特集ページ を設けてご紹介したいと思う。 お店は中央線西荻窪駅すぐ近くに位置する。駅前の繁華街の一角に、こじんまりとしたお店 を構えている。お世辞にも立派とはいえない建物だし、看板もないので地味な外観なのだが、 営業時間中はいつも行列が出来ているのですぐにわかる。 ![]() 店名を知らせてくれるのが、この暖簾。昔ながらのデザインで、渋い。 ![]() 店内は6人ほどしか座れない狭さ。ご主人が一人で調理をしている(奥様と思われる女性が 手伝っていることが多い)。スキンヘッドのご主人は一見強面だが、じつは大変愛想のいい方 で、なにより寡黙に黙々とラーメンを作っている姿が好印象。まだそれほどの年齢ではないよう だが、とても真面目で熱心な人で、嬉しくなる。機械のように精巧な作業で野菜を刻み、寸分狂 わぬタイミングで野菜を炒める。手さばきを見ているだけで、熟練した技術を持っているのが わかる。 日本最高傑作と言われるタンメンがこれ(この画像のみ、お仲間の「風越 龍さん」撮影)。丁 寧に作られたことが一目でわかるような美しさで、色合いも見事。 肝心の味は…ラーメンのようにいろんな味を盛り込めないタンメンだから、一口目から驚くよ うな衝撃を受けるようなものではない。が、二度三度と口に運ぶにつれて、普通のタンメンとは 異なるものだということがわかってくる。だから、食べれば食べるほどにはまっていく。 食材も調味料も、特別なものを使っているようには感じない。完成度の高さは、ほかの店とは 比較にならないほどの丁寧な下ごしらえにあるようだ。雑味のない洗練された完成度が、ここ 「はつね」のタンメンの素晴らしさということなのだろう。 ![]() ここ、取材拒否店なので、ラーメンガイドブックの類には掲載されていないとか。別にご主人 が頑固だから断っているのではなくて、たぶん行列が長くなりすぎると近隣に迷惑がかかるか らとか、そんな気遣いで決めているルールなのではないだろうか。真面目な仕事ぶりを見てい ると、そんな気がする。 食べ終わる頃には、早くもまた食べに来たいと考えてしまう、奥の深い味を楽しめるタンメ ン。なるほど、これは日本一だ。ラーメンも東京で一番うまいといわれるほどの出来らしいの で、興味のある方は是非とも一度体験してみることをお勧めする。 ●おまけ ミクさんの「はつね」レポ● せっかくの特集ページなので、ブログに掲載したものを転載しておきます。お粗末なイラストと 妄想に満ちたストーリーですが、お楽しみいただければ幸い。 [ミク] 「はい、今日は西荻窪にある、噂のラーメン屋さんに来ました タンメンが素晴らしいと、一部の人には絶大な人気があるお店です お店の名前が凄いっ!! 私と同じ、はつねです!!」 [リン] 「どうでもいいけど、早く並ぼうよミク姉」 [ミク] 「こらっ、まだレポート中だから …って、どうしてリンちゃんも来てるわけ?」 [リン] 「mikiさんがね、ミク姉近々ラーメン屋レポの仕事あるらしいよって 言ってたから… 一緒に行ってついでに食べさせてもらうんだって 喜んでたから、リンが代わりに来た」 [ミク] 「よくmikiさん譲ってくれたね」 [リン] 「別に譲ってもらってないよ ただ、ミク姉が佐野ラーメン取材に 行くみたいって言ったら、なんか栃木行ってくるって出てった」 [ミク] 「リンちゃん… 今はいいけど、たぶんあとで大変なことになるよ」 [リン] 「リン、栃木県と群馬県の場所、わかんない」 [ミク] 「言い訳になってない」 [リン] 「それにしても、すごい行列… あと何分かかるのかな リンおなかすいた」 [ミク] 「えっと…10人くらいかな? たぶん、30分はかかるよ」 [リン] 「えーっ!! ミク姉、何とかしてよ ミク姉と同じ名前の店なんだからさ」 [ミク] 「名前は同じだけど、他人です しかも、今回お忍びで取材来てます お店の人も知りません」 [リン] 「…それって、仕事というより、ただ食べに来てる一般客なんじゃ…」 [ミク] 「そうとも言います」 ![]() [リン] 「やっと座れた… 疲れたよ、おなか空ききって、もうだめ」 [ミク] 「今日は私がおごります リンちゃん、好きなもの食べていいよ」 [リン] 「ミク姉も安月給でしょ なんか悪いなぁ」 [ミク] 「付いてきてて何言ってる(怒) まあ、今日は臨時収入があったから」 [リン] 「ボーナスですかもしかして!?」 [ミク] 「違う違う、マスターに今月の電気料金二度貰っちゃったから、 そのうちの一回分 あの人時々抜けてるから」 [リン] 「それ、ピンハネってやつじゃないの?」 [ミク] 「リンちゃんはまだそういうの知らなくてよろしい(汗)」 [リン] 「…で、何食べようかなぁ」 [ミク] 「ほら、メニューあそこ」 [リン] 「リン、やっぱタンメンにする! ここ、有名なんでしょ?」 [ミク] 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 [リン] 「…ミク姉、どうしたの??」 [ミク] 「・・・・・・・・・・・・・・ない・・・・・・・・・・・」 [リン] 「えっ!?」 ![]() [リン] 「何がないの?」 [ミク] 「・・・・・・ネギラーメン」 [リン] 「ミク姉、普通の初音ミクと違って、ネギ依存症じゃないでしょ?」 [ミク] 「依存症じゃないけど、ラーメンはネギが好きなの!」 [リン] 「しょうがないじゃん、ないんだから よし、リンと同じタンメンに…」 [ミク] 「ちょっと、何で"はつね"なのにネギラーメンないんですか!? おかしいんじゃないでしょうか JAROに通報しますよ」 [リン] 「ちょ、ミク姉!! 無理言わないでよ ないものはないんだから 大声で文句言わないでよ、恥ずかしいよ」 [ミク] 「肝心なときに大声出せなかったら、いつ言う!」 [リン] 「みっ、ミク姉…怖いよ」 [ミク] 「食べ物の恨みはもっと怖い」 [リン] 「いつものミク姉じゃない… うえーん、マスター」 [客] 「うるせーぞ姉ちゃん!!」 [ミク] 「ちょっと、何か文句ありますか!?」 [客] 「静かにしろ、せっかくのタンメンがまずくなる」 [ミク] 「食べられてるだけいいでしょ、私なんかネギラーメンが…」 [リン] 「リン、意味わかんない」 ![]() [客] 「騒いでないでさっさと食ってくれよ、並んでるんだからさぁ」 [リン] 「わっわっ、外のお客さんも文句言ってるし」 [ミク] 「ちょっと行ってくる」 [リン] 「ちょっ、ミク姉、待ってって」 [ミク] 「お客様、何かご用件がありまして!?」 [背広] 「あのー、まだ終わりませんか? いつになったら私の番が来るのでしょう」 [ミク] 「今立て込んでるんです 交渉中だから、もうちょっと待ってください」 [背広] 「交渉って… ご主人、何も聞いてないようですが」 [ミク] 「うっ… 一応要望はちゃんと伝えてます!」 [学生] 「ネギラーメンなんかねぇんだからさ、いいじゃん ここタンメンだよやっぱ タンメンにしちゃいなよタンメン」 [ミク] 「ネギラーメンがいいんです!! 百歩譲ってネギタンメン」 [学生] 「そんなのねぇって ネギラーなきゃ、ネギタンもないの!」 [リン] 「ミク姉、そろそろやめようよぉ… リン、もうおなか空いたよ これ以上待たしたら、泣くからな」 [ミク] 「…そっか、仕方ないか 諦めよう」 [学生] 「おれ、ネギラーメンうまい店知ってるよ」 [背広] 「うちの実家が深谷の農家で、ネギを…」 [ミク] 「そんな方法で誘っても、釣られません ナンパお断り」 [リン] 「あれだけ騒いだから、単に親切で言ってくれてるんだと思うぞ(汗)」 ![]() [ミク] 「ネギラーメンなかったけど…タンメンおいしかったね」 [リン] 「どうなることかと思った… でも、あの店やっぱおいしいよ」 [ミク] 「リンちゃん、おなかいっぱい?」 [リン] 「もう満腹」 [ミク] 「…じゃ、先帰ってて 私はちょっと寄ってくトコが」 [リン] 「リンも行く〜」 [ミク] 「だって、おなかいっぱいなんでしょ?」 [リン] 「え… 何か食べに行くの?」 [ミク] 「さっきの学生さんおだてて、ネギラーメンの店聞き出してきた」 [リン] 「鬼だ…」 [リン] 「それはそうと… 今回"はつね"ってラーメン屋さん行ったんだから、 次はリンのラーメン屋さんがいいな」 [ミク] 「そんなのないでしょ あってもまずい」 [リン] 「おいっ、なんだその言い方 ミク姉、知らないな ちゃんとリンの名前のラーメン屋さん、あります それに結構おいしいみたい」 [ミク] 「え、どこにあるの?」 [リン] 「北海道の函館」 [ミク] 「遠っ!! マスター調査に行かせるわけ? ちょっと無理じゃ…」 [リン] 「言うだけはタダ ダメ元でお願いしてみよう」 [ミク] 「あんまり過酷な調査させると、本当に死んじゃうよ、マスター」 [リン] 「そん時はそん時だ 本当に行って、生きて帰ってくれば御の字だ」 [ミク] 「リンちゃん、中学生なのに凄いこと言うね(汗)」 ![]()
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