国内に11ヶ所ある初音地名の中で、もっとも物件が集中している町が、ここ北九州市の初音 町。大都市の駅前に位置するため賑やかで、それでいて静かな住宅街という一面もある。 今回はブログで紹介した記事を転記する形で掲載します。うちのミクさんと一緒に訪問した、 レポ仕立ての内容ですので、ややおふざけも含んでいますが、大目に見ていただければ幸 い。 [ミク] 「ついにこの町を紹介する日が来ましたね」 [おれ] 「初音物件調査をしているのなら、ここは取り上げないとまずいよな …てか、ミクさん今日は部活だったんじゃないの?」 [ミク] 「今日は早朝練習です 夏は涼しい朝に動いたほうがいいんですよ、マスター」 [おれ] 「ミクさん、充実した生活しているのね」 [ミク] 「それに比べてマスターは… 外くらい出ましょうよ」 [おれ] 「ううっ… まだ旅の疲れが癒えないから、これでいいのだ」 [おれ] 「まずはメインストリートである県道沿いからの眺め 戸畑署交差点から見た景色になります 左奥から右手前に横切るのが県道50号、その向こう側一帯が初音町です」 [ミク] 「ダイ○ーとかベ○ト電器とか、おっきなお店がたくさんありますね」 [おれ] 「全国にある初音の名の土地は、比較的閑静なところが多い気がしますが、 ここは大都市の駅前ということで、ほかとはかなり違う風景になってます」 [おれ] 「では、町歩きの成果に行きますよ」 [ミク] 「まずはお約束の、初音町の名前が記されたものからですね」 [おれ] 「なにせ大都市、表示関係についても非常に充実しています 住所表記だけで結構な数になりますので、一部しか記録していませんが」 [ミク] 「初音町39番地はないんですか?」 [おれ] 「そこそこの広さがある街なのですが、地番自体はそれほど多くないので、 39番地には全然達していないんです 残念ながらありませんでした」 [おれ] 「初音町の一角にある公園から回ってみましょう 名前はズバリ初音公園です」 [ミク] 「賑やかな町なのに、結構大きな公園でしたよね 広場の向こうに見えるマンションみたいな建物、有名なアレですよね」 [おれ] 「そうです、アレです この町を訪れたなら外せない物件ですね 詳しくはこのあと紹介します」 [ミク] 「で、噂のマンションの近くまで来ました …あれ、なんかある」 [おれ] 「初音保育所ですね 例のマンション物件の1階部分に入っています 住宅が市営なので、同じく市営の保育園を同居させているようです」 [おれ] 「そして肝心な集合住宅のほう 一見平凡なマンションだけど、 よく見るととても複雑な構造なのがわかる 見る角度によって形が違うんですよ」 [ミク] 「そー言われれば… なんか中がどうなってるのか、よくわからないですね」 [おれ] 「新しい建築物ではないんですが、この独特な構造なので かなり斬新な建物だと、当初からいろいろ話題になっていたそうですよ」 [おれ] 「住宅の名前は、市営初音町団地といいます 個性的な建物に不釣合いで、名前はごくごく平凡ですな」 [ミク] 「もっといい名前なかったのかな 初音に相応しい、華やかで美しいの」 [おれ] 「"スーパーグレートスカイビュー・ウルトラドエル初音"みたいなのですか?」 [ミク] 「そんな下品な名前は絶対やだ」 [おれ] 「この初音町住宅ではずせないのが、このマークでしょう」 [ミク] 「ミクマニア的にいろいろ噂されてるやつですよね(笑)」 [おれ] 「自分は冷静な分析を行うタイプなので、パッと見で騒ぐのはやめますけどね、 まあ確かにネタにして騒ぎたい人が大勢いらっしゃるのは理解できます(笑)」 [ミク] 「このマークが私のシルエットをデフォルメしてるとかいう説ですよね」 [おれ] 「ミクさんは、どう思います?」 [ミク] 「ちょっと似てると思うけど、やっぱ違うと思う」 [おれ] 「このマーク、別な意味でいろいろと興味深いんですけどね 特徴的なこの建築構造の平面図を図形化したものらしいのです 自分的にはミクさんのシルエットがどーのこーのよりも、 こういう不思議な断面形状で建物が造られていることに 大いに興味があります」 [ミク] 「さすが異色のミクファンですね キャラクター好きとは全然違う冷めた目線です でも私、マスターのそういうところ…」 [おれ] 「なっなんですかミクさん? そーいうところが、なんですかっ!?」 [ミク] 「相当まずいと思ってます だからいつも一人孤独に没頭してるんですね」 [おれ] 「絶対に褒めてもらえないのね、おれって(泣)」 [おれ] 「予定より大幅にスケジュールが遅れて、日が暮れそうになってきました」 [ミク] 「いつものことです 何事も読みが甘いんです」 [おれ] 「相変わらずきびしいのう… でも、おっしゃるとおりです さて、さっさと調査してしまいましょう 駐車場物件も多々ありますよ」 [ミク] 「市街地の初音地名調査では、これは定番ですね」 [おれ] 「よく思うんですが… "無断駐車は罰金3万円"みたいのがあるでしょ? あれ、怒られたら即金でパッと3万円出したら、ちょっとかっこいいのか?」 [ミク] 「人生の成功を目指すのはいいですが、そういう間違えた方向で 理想を思い描くのはやめたほうがいいと思います」 [ミク] 「マンションにも、初音がいくつも…」 [おれ] 「いいなぁ、初音の名前が付いたマンション、住みたいなぁ」 [ミク] 「札幌のハウスミクがいいとか言ってませんでした?」 [おれ] 「あれは別宅で」 [ミク] 「何か間違って年収2000万円稼げるようになってから言ってください」 [おれ] 「こんなのもあります さすがは市街地物件」 [ミク] 「ビジネスホテル初音… すごいのがありますね」 [おれ] 「いかがわしいホテルじゃなくって、よかったな」 [ミク] 「それ、ルカさんの時に同じようなこと言って、もめてたやつじゃ」 [おれ] 「優しいミクさんなら許してくれそうだし、 あと、淡くもやや深い期待を込めています」 [ミク] 「なんですか、淡く深い期待って」 [おれ] 「そっか、純粋なミクさんにはわかんないよな いいんですいいんです、気にせずに」 [ミク] 「エッチな話題に持ち込みたいなら、お断りですよ」 [おれ] 「そうだよな、いくらミクさんでもそのくらいのカンは利くわな(汗)」 [おれ] 「疲れてきたけど、まだまだあります 駅近くの大通り沿いにある、もうひとつの公園 こっちは初音町北公園という名前です」 [ミク] 「子供の姿は少ないけど、公園は結構多いんですね」 [おれ] 「都市計画上、公園の整備は結構重要らしいですよ 公園に恵まれている町は、住みやすい町というひとつの指標になります」 [ミク] 「そっか、だからマスターの住んでる町は公園が少ないのか」 [おれ] 「悪かったな、変な町にミクさんつれてきて」 [おれ] 「じゃ、大通りの県道50号から、反対側へと入ってみましょう」 [ミク] 「さっきの騒々しさが嘘のような静けさですね」 [おれ] 「初音町は、閑静な住宅街という顔も持っているのです」 [おれ] 「ちょっと見苦しい画像ですが… こんなクリーニング屋さんもありました」 [ミク] 「確かに酷い… 元写真部の肩書きが泣きますね」 [おれ] 「しょうがないだろ、もう暗くなってきてる上に、 店のおばちゃん出入りしてるんだもの」 [ミク] 「そこを何とかするのが、この道のプロってモノです」 [おれ] 「あんまり無理言わないでください」 [おれ] 「初音町の反対側にある、もう1本の通りに出ました 道路の向こう側一帯が初音町で、 角の4階建て雑居ビルが初音町1番地1号です こっちは小さなお店が何軒も並んでいます 飲み屋さんが多いかな」 [ミク] 「駅側の雰囲気と全然違うんですね」 [おれ] 「こんな細長い小さな町でも、いろいろ変化に富んでいて面白いものです」 [おれ] 「この裏通りに、初音町交差点があります」 [ミク] 「初音町って書いてある交差点って、案外少ないですよね」 [おれ] 「横浜市の初音町にもありましたが、やっぱ都会でないと難しいんですね」 [ミク] 「郵便ポスト、最近欠かさずチェックしてますよね」 [おれ] 「ちゃんと住所が書いてあるから、物証としてはかなり役立つのですよ」 [ミク] 「コンビニもありました ロー○ン戸畑初音店でしたよね …写真、ショボッ!!」 [おれ] 「また無理言うか、だって暗いんだぞ、人目があるんだぞ」 [ミク] 「単に腕が悪いからでしょ それに買い物くらいしてくれば、レシートの証拠が残るのに」 [おれ] 「うっ…」 (ミクさんに言われて初めて気付いたよ…その手があったか) [おれ] 「今回の初音町は、結構濃くて疲れました すげぇ暑かったし やれやれ、この辺で一通り見ましたかね そろそろ撤収です」 [ミク] 「九州まで出向く価値のある、すごい町でしたね」 [おれ] 「最後に、車を停めたコイン駐車場が、これです」 [ミク] 「事前に名前調べてここに停める計画していくなんて、さすがはマスターです」 [おれ] 「証拠のレシートも、今度は忘れなかったぞ」 [ミク] 「料金3900円じゃないんだ」 [おれ] 「24時間上限料金500円ですよここ 何日ここに居座れって言うんですか(泣)」 [おれ] 「はい、これで終了 日没までに何とか間に合いましたね さよなら初音町、またいつか来られるといいな」 [ミク] 「…そんな余韻に浸ってなんかいなかったくせに」 [おれ] 「そう… このあと福岡県内の物件いくつか回って、夜中に福岡脱出して、 翌朝には島根県にいたというハードスケジュール… もっとゆとりある旅ができればいいのに だれかおれに時間と予算をくれ(泣)」
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