関西地方の初音物件(3)


21.「初音ビル」 所在地:大阪府大阪市天王寺区

 天王寺区にあるビル。1階がテナント、2階以上が住宅という、この周辺では典型的なタイプ
の雑居ビルである。






22.「初音ビル」 所在地:大阪府大阪市阿倍野区

 こちらは阿倍野区にある初音ビル。






23.「スナックりん」 所在地:京都府舞鶴市

 日本海側に位置する舞鶴市は、リアス式海岸の舞鶴湾を持つ港町である。その地名を生か
し、海上自衛隊や海上保安庁の重要拠点を持つ国防の拠点でもある。北陸と山陰にはさまれ
た位置にあるため、それらの地方にあるものと誤解されることもあるのだが、ここは紛れもな
い京都府内、関西地方なのである。
 西舞鶴駅から少し離れた一帯に、小規模な歓楽街がある。雑居ビルの中に入っているリン
物件がここ。看板以外に確認できなかったのだが、このビルの2階に入居しているようだ。

  


24.「お好み焼初音」 所在地:兵庫県神戸市兵庫区

 名前の通りお好み焼き屋さん。駅からやや離れた場所にあり、常連客がほとんどだと思われ
る。夜9時半に訪れたが、すでに閉店後だった。関西人の夜は長いと思い込んでいたのだが、
ここは結構早仕舞いなのね。




25.「珈琲館初音屋」 所在地:兵庫県西宮市

 阪神電車今津駅すぐ近くにある喫茶店。夜の今津界隈は居酒屋などで賑わいを見せていた
が、健全な(?)喫茶店であるこのお店はもちろん閉店後。
 昔ながらの喫茶店という感じの外観・内装で、客は常連さんの多い、渋い喫茶店との噂。営
業中は初音屋と書かれた看板類も複数出ているようで、できれば日中に見てみたかった。




26.「ホテルはつね」 所在地:大阪府大阪市西成区

 初音の名を持つ宿泊施設。ひらがな書きの名称が優しげである。
 現代風の言葉で言うとビジネスホテル、ちょっと昔の言葉で言うと商人宿といったところか。し
かし、ここは一般的なビジネスホテルと思ってスーツ姿で行ったら、たぶん仰天する。一流企業
で活躍するような営業マンが出張で泊まったら、きっと後悔するはずだ。というのも、ここはい
わゆる簡易宿泊所。昔の通称で「ドヤ」と言われる宿に近いホテルで、早い話日雇い労働者が
格安で泊まる施設でもある。楽天トラベルにも掲載されているが、3畳一間、もちろんバストイレ
なしで、1泊1300円。もちろん割り切って使えば格安で泊まれる便利な施設なので、最近は観
光客や外国人旅行者なども好んで利用するようだ。時代は変わり、選択肢の一つとして認めら
れてきている。ただし、男性専用なので女性は泊まれない。
 西成区といえば労働者が集まる町として有名。いわゆる「あいりん地区」と呼ばれ、定住地を
持たない日雇い労働者が日々仕事を求めて彷徨う姿が多く見られる。このホテルもあいりん
地区、通称「釜ヶ崎」の中に位置し、夜になると周辺の路上はちょっと異様な雰囲気になる。駅
からこのホテルに向かうのならほとんど問題はないが、そのまま通りを数百メートル南に行け
ば釜ヶ崎の中心部、こちらは大変危険なエリアとして地元の人でも近寄らないという。日中でも
カメラを持ってるだけで危ないと言われるので、警戒したほうがよさそうだ。中には世間を捨て
たような人間もいて、そういう人は一般市民と違う判断基準を持って暮らしていることも多いと
いう。ここは普通の街中とは違うのである。
 ホテルの最寄り駅はJR大阪環状線・南海本線の新今宮駅と、その下にある阪堺電車南霞
町駅、そして地下鉄動物園前駅で、いずれからも徒歩5分以内で着く。労働者のドヤ街とはい
え、北寄りのこの辺りは普段はいたって平穏、まあ安心していい。ただしごく稀に起こる騒乱の
気配があるときは避けたほうがいいかも。事実、平成2年の暴動の時には阪堺電車南霞町駅
が焼き討ちに遭って消失している。






27.「居酒屋MIKI」 所在地:大阪府大阪市西成区

 上の「ホテルはつね」と同番地にあるmiki物件。ホテルはつねを出たら通りを新今宮駅方向
に曲がり、すぐ先の右側にある。同じ区画内にあるVOCALOID物件ということで、普段は調査
から外しているmiki物件だが公開しておくことにした。ミクミキ物件が至近距離にあるって、案外
珍しいでしょ? しかし…なんで釜ヶ崎なんかに揃って作ったんだ、ミクさんmikiさん各物件(爆)。




28.「スナックはつね」 所在地:大阪府門真市

 パナソニックやタイガー魔法瓶の本社所在地である門真市。駅前にいきなりパナソニックの
広大な敷地があるが、中央環状線と近畿自動車道の高架を隔てた反対側に、スナックはつね
が佇んでいる。この近辺はスナックやバーなどが集まっていて、仕事を終えたおじさんたちの
夜の社交場となっているようだ。




29.「初音消防分団」 所在地:京都府京都市中京区

 京都市中京区に、かつて初音という名を持つ地区があった。「初音学区」。
 学区とは主に児童や生徒が、それぞれが住むエリアごとに指定されている学校に通学する
制度を指すのだが、京都市に関しては学区制以前からの特別な過程を経てきた歴史を持って
おり、学区は行政管理単位としての意味合いを持っていた特色がある。単に通学区域の括り
ではなく、公式な地区名として通用していたという意味だと捉えればよいようだ。学区制は後に
消滅し、正式な地名からは初音の名は消えているのだが、地元では今も通称として残ってい
る。
 平成5年まで初音中学校が残っていたが、併合により廃校。幸いにして校舎は取り壊されず
に残り、その後洛風中学校(全国でも珍しい不登校生徒専門の公立中学)として再度開校し
た。今も石碑の記載や催しなどに、初音という名を見ることができる。この土地にとって初音と
いう地名は特別なもののようだ。
 地元の消防団は今も初音消防分団という。この倉庫(器具庫)が旧初音中学校の校舎に寄り
添うように建っている。校舎の1階には「京都万華鏡ミュージアム」という観光スポットも作られ
た。初音中学校はなくなっても、今もその思い出を感じられる環境が残っているというのは、き
っとこの地に思い入れを持つ人々にはとても嬉しいことなのだろう。






30.「初音鮨」 所在地:京都府京都市東山区

 東山区の住宅街にあるお寿司屋さん。狭い一通路にあるので、存在を知っている人でないと
見ることはできないだろう。




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