しみずゆりこの朝は太極拳から始まる。(そんな感じのCMがありましたよね?)
こちらに来て、ひょんなことから太極拳を習うことになり、 今は毎朝6時に起きて、1時間稽古をするのが日課になっています。 今でこそ老人の体操というイメージが強い太極拳ですが、本質的には武術であり、 攻撃と防御が組み合わされたものが型になっています。 従って、まともにやると非常に疲れ、 始めた当初は毎日筋肉痛で階段の上り下りに苦労するほどでした。 今ではだいぶ慣れ、全身に蓄積された羊と炭水化物の消費に役立っています。
さて、私の太極拳の先生である嘉師父は大変な変わり者です。 彼は漢族なのですが、チベットをこよなく愛し、 太極拳のBGMには必ずチベット・ミュージックをかけます。 何でそんなにチベットが好きなのか聞いてみたところ、前世がチベット人だったとか。 それだけでも十二分に変人だと思うのですが、 彼の不思議なところはそれだけではなかったのです。
今日、同じ太極拳仲間と、師父を家に招いてご飯を食べていたのですが、 突然テーブルに手を置けと言われました。手相鑑定?と思っていたところ、 しげしげと手のひらを眺めた挙句、非常に健康であると。 師父は中医(漢方医)でもあるので、手の血行とか状態を見ていたのかなと思っていたところ、 突然、2歳から5歳の間に大病をしたことがあるだろう?と。
2歳の時にヘルニア※であることがわかり、5歳の時に手術をしたことがあります。 別に秘密でも何でもないのですが、人様に自慢することでもないので、家族ぐらいしか知りません。 当然彼にも一言も言ったことがないので、とてもびっくりしてしまいました。 ひょっとして手相の上に病歴が刻まれているのだろうかと、他に何が見える?と聞いてみました。
すると、また手をすかすようにじっくりゆっくりと眺めた後、父母の家が・・・と。 家がどうしたのだろう?家相が悪いとかいいだすのだろうかと思っていたところ、 今の東京の家は生まれてから4度目の家だと。色んなところを転々とした末にたどり着いたのだろうと。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は幼少期をブラジルで過ごしております。 確かに小さい時ブラジルに行ったというと、帰ってきてからの家は東京から遠くないところで、 しばらくそこにいた後、今の家に来たんだろうと。 彼には、東京→ブラジル→千葉→東京という私の人生の遍歴がわかってしまった模様。
またまたびっくりして、どうやったらそんなことがわかるの?手の平に見えるの?と聞いたところ、 眉間に指を当てて、「見るんじゃない、ここで感じるんだ」とのこと。 かっくいー!さすが中国四千年の歴史は伊達じゃありません。本当に恐れ入りました。
お前も修行すれば見えるようになるというので、頑張りたいと思います。 ちなみにあと30年ほどかかるそうですが。
※いわゆる椎間板ヘルニアではなく、鼠蹊ヘルニア。簡単に言うと、下腹部の腹膜に穴があいて、そこから腸が出てきてしまう病気です。腸が穴から出たり入ったりしている内はいいのですが(ちょっとばかり激痛が走りますが・・・)、出たっきり戻らなくなってしまった場合、壊疽を起こして命にかかわるとか。 |